教育者・保育者専門プラットフォーム「Ut,edu」にて、教師だれしもが参加可能な授業プランコンテストを開催します!!教育現場で活かされる実践的な授業プランを広く募集するコンテストであり、斬新性や論理性のあるアイデアを通じて、教育の可能性を広げていくことが目的です。
「集え、教師たち」
【特別賞】(教育行政の立場&ご本人様の意向を踏まえ下記の賞には含まれないが目を引いたプラン)
デジタルデザイン先生
総合的な学習の時間 授業プラン
「新しいお花屋さんのビジネスを考えよう!」
下記は審査員の先生方からのコメントになります。
まず素晴らしいと感じたのは、「シナリオグラフ」という手法です。創造とは、一部の特別な人のものではなく、自分自身の経験や知識という、誰もが持つ「資産」から生まれるのだと、
子どもたちが体験的に理解できる見事な仕掛けです。この「自分の中にも、新しいものを生み出す源泉がある」という発見は、彼らがこれから様々な課題に挑戦していく上で、
揺るぎない自信となることでしょう。(国立大学教育学部教授)
生まれたアイデアを「ピュー・コンセプト・セレクション」で統合していくプロセスが大変興味深いです。多様な意見がただ並立するのではなく、
それぞれの「良い部分」を掛け合わせることで、より良い答えへと発展していく子ども達の姿は、これからの社会で求められる協働やイノベーションの姿であると感じました。
どんな意見も無駄にはならないという安心感が、教室全体の雰囲気も良くしていくだろうと感じました。(公立中学校理科教諭)
この授業で子どもたちは、単一の正解がない問いに対して、仲間と共に、建設的に、より良い解を創り上げていく「実践的な創造力」を身に付けられるはずです。
学力の担保を気負いすぎてしまうこともある我々教員にとって、考えさせられる内容でもありました。発達上、まだ難しいのではないかと感じてしまうことも、子ども達は意外とすんなりクリアすることもありますよね。
答えのない時代に不可欠な力を、具体的な手法と共に育むこのプランは小学校の先生にこそ取り入れてほしい&私も取り入れていきたいと感じさせられました。(私立小学校教諭)
【Ut賞】小学生部門
りょー先生
ChatGPT活用による教材の作成&授業
「答え」を教える道徳から、自らの「価値観」を育む物語へ
これからの道徳教育の羅針盤となる授業デザイン
下記は審査員の先生方からのコメントになります。
まず、教材のテーマ設定が見事です。「人の役に立つために改良された命」という、容易に答えの出ない倫理的な問いは、自然に子ども達が思考を巡らせることができるでしょう。
物語の主人公の葛藤を通して、子どもたちがいつの間にか自分自身の問題として向き合わざるを得なくなる。
この「物語を通した疑似体験」が、子ども達を主体的に学びに向かう仕掛けであると言えるでしょう。(国立大学教育学部教授)
教師が「答え」を示さず、子どもたちの葛藤に寄り添い、子ども達の意見で授業を進めていく姿勢に感銘を受けました。
白黒つけられないテーマだからこそ、多様な意見が尊重され、対話の安全性が確保される。自分の意見が、誰かの意見と違う「当たり前」を体験することは、
子どもたちがこれからの複雑な社会で他者と共生していくために必須なことでしょう。教室が、真の意味で「小さな社会」となる光景が目に浮かびます。(公立中学校社会科教諭)
私たち教員は、難しい問いを扱う時、つい安全な着地点や「望ましい答え」を用意したくなります。
しかし、そこで子ども達を信じた「手放し」こそが、子どもたちの思考を何倍にも深くするということを改めて教えてくれました。
この授業で得た葛藤の経験は、知識として記憶されるのではなく、彼らが今後出会うであろう数々の難問に誠実に向き合うための「思考の土台」になっていくに違いありません。
子どもたちを深く信じ、本質的な問いへと誘うこの勇気あるプランです。(私立小学校教諭)
【Ut賞】中学生部門
ゆるっとな先生
「心にスニーカーをはいて」
「幸せ」の解像度を上げる哲学対話 — 自分だけの「ものさし」を創る授業デザイン
下記は審査員の先生方からのコメントになります。
まず、「幸せ」と「幸せに似たもの」というテーマ設定が自分の価値観を見直す素晴らしい問いであると思いました。
この授業では「インスタントの愛」や「無理に着込んだ服」といった、思春期の生徒たちの心に響く具体的な言葉を手がかりにしています。
こうした身近な例があるからこそ、生徒たちは「幸せとは何か」という複雑なテーマを、自分自身の問題として深く考えることができるのでしょう。
生徒たちは、自分自身の経験と向き合いながら、自らの価値観を言葉にしていく姿が想像できました。(私立小学校教諭)
この授業は、「自分の感覚を信じていい」という安心感があります。周りの評価や「普通」という見えない圧力の中で、自分だけの心地よさを探求することができます。
「心にスニーカーを履く」という言葉は、ありのままの自分でいることの心地よさへと、生徒たちの背中を優しく押してくれる言葉になるはずです。(公立中学校国語科教諭)
私たち教員は、生徒の進路や学力について語ることは多いですが、彼らが「どう生きれば幸せか」という問いそのものに寄り添う機会は、決して多くありません。
このプランは、その最も大切な役割を、私たちに思い出させてくれました。ここで手に入れる「自分だけの幸せの物差し」は、生徒たちがこれから先の人生で困難な選択に迫られた時、
自分を見失わないための、何より力強いお守りになるでしょう。生徒への深い信頼と愛情に貫かれたプランです。(私立中学校 進路指導主事)
【最優秀賞】小学生部門
やる気先生
「ごんぎつね」
「答え」を探す読解から、「問い」を創造する知性へ
下記は審査員の先生方からのコメントになります。
まず、物語の中心に据えた「ごんと兵十、どちらが幸せだったか?」という正解が存在しないこの問いは、児童たちを「考えること」そのものの面白さへと誘います。
答えを求めて何度も本文を読み直し、登場人物の心を読み解こうとする。このプロセスこそ、本当の意味での「読む力」の育みだと思いました。(国立大学 教育学部教授)
登場人物の感情の揺れ動きを可視化する「心情グラフ」は画期的なツールだと思います。
読解を感覚的な作業で終わらせず、「本文の言葉を根拠に」説明させる点が素晴らしいです。
これにより、児童たちの発言は単なる感想ではなく、論理的な裏付けを持つ「考察」へと深化します。
多様な解釈に触れ、自分の考えをブラッシュアップしていく。まさに、対話的で深い学びの理想的な姿がここにあります。(公立小学校 国語科教諭)
この授業で育まれるのは、読解力という単一のスキルではありません。
正解のない問いに粘り強く向き合う探究心、根拠をもって自らの考えを構築し、表現する力、そして他者との対話を通して思考を広げる協働性。
私たち教員は、つい本文の「正しい解釈」を教えることに固執しがちですが、解釈を児童に委ねることで、これからの予測不能な時代を生き抜くための「たくましい知性」が育まれるでしょう。(私立小学校教諭)
【最優秀賞】中学生部門
さとたく先生
中学校3年生の英語科学習指導案:「仮定法」とスピーチの単元
知識としての文法から、「心」を語る言葉へ
下記は審査員の先生方からのコメントになります。
本プランの核心は、「なぜティナはこの表現を?」という、パワフルな発問にあります。
正解を教えるのではなく、登場人物の心情に寄り添い、表現の意図を生徒自身に推察させる。
この探究的なプロセスを経ることで、「仮定法」は単なる文法項目ではなく、「伝えたい想い」を実現するための必然的な言葉なのだと、真の理解が図れるでしょう。
まさに、言語感覚を根底から育む見事な授業設計です。(私立小学校教諭)
この文法的な「気づき」を、卒業を控えた生徒たちの3年間の思い出と結びつけた構成は、素晴らしいと思いました。
教科書の単元順という「教える側」の都合ではなく、生徒の心が最も動くであろう時期を見極めて授業を組み立てる。
生徒の人生に寄り添ったすてきなカリキュラム・デザインだと思います。(公立中学校教諭)
この授業で生徒たちは、文法だけではなく、自らの歩みを振り返り、感謝を言葉にし、仲間と心を繋ぐといった大切な力を学ぶでしょう。
私たちはつい、入試のための英語力を追い求めがちですが、本プランは、言語を学ぶことの本当の価値、すなわち「豊かな人生を築くための言葉を学ぶ」という原点を、改めて教えてくれました。(私立中学校教諭)
「これ面白い!」と、まず審査委員会の中で話題に上がったプランでした。
これからの社会を生きる子どもたちに、今まさに届けたい学びの形がここにあると強く感じられました。 単なる知識のインプットや発想のトレーニングに留まらず、新しい価値を創造すること、またその過程を通してプロジェクトにおける具体的なスキルを子どもたち自身が獲得していくこと。 それらの力強く、かつ明快なコンセプトに引き込まれます。